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LSDプロジェクトについて

「LSD」は Life Science Dictionary の略語です。

目的

 LSDプロジェクトは、日本の生命科学の発展とグローバル化に貢献する専門用語リソースを提供することを目的に、広範な生命科学(ライフサイエンス)の学問領域で使われる専門用語、対訳、用法、各種の統計情報を独自の手法により分析・データベース化するとともに、実際に電子メディアで活用することのできる各種の電子辞書やパソコンツールを開発し、可能な限り無償で配布している共同研究プロジェクトです。また、ライフサイエンスの公共データベース提供者や、テキストマイニング技術の開発を行う自然言語処理研究者に対して、素材となる辞書データを提供しています。  プロジェクトでは今後もさらに皆さんのご意見を反映させつつ、より有用な我が国の教育研究資源となるよう努力していきたいと考えています。もし何か私たちの辞書を活用できる場があれば、ご一報ください。喜んで協力させていただきます。

概要

 ライフサイエンス辞書は1993から制作・改訂を続けている医学・生命科学用語の電子辞書です。この辞書はPubMedにおいて公開されている有名学術誌(約100誌)に欧米人が発表した十数年分の論文抄録(1億語コーパス)を解析した結果に基づいて選ばれた英語の専門用語について、同様に日本語を解析した結果に基づく訳語を割り当て、さらにMeSH(Medical Subject Headings)に準拠して類義語を整理したシソーラスとなっています。

 そのため、我が国において公的に定められた学術用語集には準拠せず、独自に訳語を規定していますが、先進的な用語をいち早く取り入れる努力を続けており、年間数千語が追加ないし改訂されています。また、PubMedコーパスを用いて特定の英単語の前後に置かれる単語をKWIC形式で表示する「コーパス(共起表現)」が最大の特長となっていて、日本人が英語で論文を執筆する際に用いるべき用法、あるいは反対に用いるべきでない表現が「定量的に」理解できるように作られています。

 オンライン辞書WbLSDでは、英和・和英、シソーラス、共起表現を無料で検索できます。電子辞書の利用環境を充実させるため、EtoJ、EtoJ vocabulary、スペルチェックなどの変換サービスを開発してきました。このEtoJ volacularyを利用して外国のマスコミ記事を読みやすくした英語教材を教育用コンテンツとして配信しています。さらに、パソコンやスマホでもLSD資源を使用するためのアプリや辞書を開発しており、可能な限り無償で提供しています。

メンバー

LSDプロジェクトは創設以来、次の7名の生命科学領域の研究者によって行われています。

代表

Kaneko金子 周司

京都大学大学院薬学研究科生体機能解析学分野教授

研究分担者

Ugawa鵜川 義弘

宮城教育大学環境実践研究センター教授

Ohtake大武 博

福井県立大学学術教養センター教授

Kawamoto河本 健

広島大学大学院ライティングセンター特任教授

Takeuchi竹内 浩昭

静岡大学理学部生物科学科(学術院理学領域)教授

Takekoshi竹腰正隆

東海大学医学部分子生命科学教室非常勤講師

Fujita藤田信之

東京農業大学生命科学部分子微生物学科教授

フォト
Kyoto

1996年10月12日京大薬学部

Mishima

2000年7月28日遺伝研

Hamamatsu

2002年8月31日浜松

Sendai

2007年9月15日仙台